この時期になると近くの川へシベリヤからコハクチョウが越冬のためにやってくるので見に行くのを
楽しみにしています。今年は埼玉県で最大の飛来地の深谷市川本町の荒川に行ってみました。
11月12日の飛来数は113羽でした。いつも10時と15時に給餌をしますのでこのとき鳥が集まる
ので多くの見学者が楽しみに見に来るのです。写真No1 は川の中のコハクチョウです。
しかし今年は大変様子が変わっていました。「今年から鳥インフルエンザ予防と生態系への
影響を考え給餌を廃止した。」旨の立て札が立てられていました。写真No2はその立て札
コハクチョウは川の中の藻を食べて生活しているのですが既に良質な藻は食べつくされ川底
に残る藻を探して食べているようでした。
写真は少しオーバーなのかもしれませんが、どの鳥もいつものように人には近づこうとせず
水の中に長い首を入れて少なくなった藻を漁っているのです。写真No3はその様子です。
私はコハクチョウのこのような写真を写したのは初めてです。
このような状況で故郷のシベリヤまで 4,000 km の旅ができるのか、そこで子育てをして
再びここに来れるのか、そのなかで給餌がどのくらい役立っているのか私にはわかりませんが
心配に思えました。自然界と人間のかかわりはむずかしいのですね。
(深谷市川本町の荒川)
2009年1月22日 文・撮 影 土屋 實
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