我が庭の「ほおずき」の写真とささやかな蘊蓄を傾けたいと思います。
写真1は袋(さく果)が色づいた「ほおずき」、2,3は袋が朽ちて骨格(葉脈)
のみが残り、中にみのった実(液果)が見える写真です。
(ただし、1と2,3は同じ被写体ではありません)
「ほおずき」の袋は花の咲いた後、花の基部にあるガクが伸びて実を包んだものですが
果実を病害虫から守る為に進化した知恵だと思います。そして秋、赤く実ったら袋の
壁を落とし、美味しそうな果実を見せびらかし、鳥に食べてもらって種子散布して
子孫繁栄をはかっているのではないでしょうか。
「ほおずき」はかなり古い時代に渡来したようで、日本書紀や古事記などにも載ってい
るそうです。皆さんも子供のころ、果実の中の種を抜き取り、袋を口に含んで鳴らし
た思い出があるのではないでしょうか。
それにしても、袋に我々人間の血管のごとく、葉脈が張りめぐらされているのに驚き、
また、その葉脈の美しさと知恵にロマンさえ感じます。