ようこそ!八友会のアルバムへ

サラシナショウマとアシタバ

    月明け本日の横浜地方は静かな秋雨となっています。11月の花として生薬にもなっている
    サラシナショウマとアシタバを紹介します。
    サラシナショウマ(晒菜升麻)はキンポウゲ科の多年生草本で、山野の沢付近でよく見かけます。
    「ナ」のつく名称の草本は食べられることを意味すると言われますが、春の若葉のころ摘み取って
    水に1、2日晒し、茹でて食べられることからサラシナ(晒菜)、また、根茎は解熱や抗炎症剤
    として効能のある「升麻」として利用されることから名付けられたようです。
    我が庭に咲くサラシナショウマは15、6年前に富士山のビューポイント、山中湖近くの石割山
    付近で採種したものです。
    アシタバ(明日葉)はセリ科の1年生草本で、房総半島から紀伊半島の太平洋岸や伊豆諸島の
    海岸に自生しています。名前の由来は、今日、葉を摘んでも明日(アシタ)には新しい葉が出る
    スーパーなどで販売されている他、強壮、食物繊維・ビタミンEリッチなどを謳って青汁などの
    サプリメントや生薬としても利用されています。
    私がはじめてアシタバに出会ったのは、昭和36年だったと思いますが、会社の槻ノ木寮(独身寮)
    で同僚の島田重善君、北島健次君と伊豆大島へ行った折のことでした。その時、成長がきわめて
    早いと云う話を聞いて、アシタバには何か新しい植物ホルモンが含まれているのではないか、これは
    良い研究テーマにもなるぞと思ったものです。
    我が庭のアシタバは10年ほど前、三田哲男さんから戴いたものですが、毎年、自然に種がこぼれて
    生育し、つやのある新葉はてんぷらにして食卓に上がっています。

2014年11月3日
撮 影・解 説 :宮 本 聰


-No1. サラシナショウマ

-No2. アシタバ

トップページへ