暑中お見舞い申し上げます。猛暑酷暑の連日ですが如何お過ごしでしょうか。
今月の花として真夏の炎天下に咲く「ヒオウギ」を紹介します。ヒオウギはアヤメ科の
多年草で、観賞用としても植えられていますが、山地の日当たりのよい場所に自生しています。
漢字では「檜扇」と書き、その由来は葉が根もとから2列で交互に斜め上に伸び、基部を
みると葉の出方が扇型(写真)になっていて、公家が儀式のときに使う“檜扇”に似ることに
由来します。
また別名を「ぬばたま」とも云います。これは種子(写真)がカラスの羽のようにまっ黒な
玉「烏羽玉」からきているようです。「ぬばたま」は黒、夜、闇などの枕詞として万葉集に
多く登場します。花は炎天下ではしっかりと開きます(写真)が、陽が陰ってくるとしぼんで
しまいます。なにか古(いにしえ)のロマンを感じさせる情熱の花です。
2014年8月3日
撮 影・解 説 :宮 本 聰
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-No1.ヒオウギの花
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-No2.ヒオウギの葉
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-No3.ヒオウギの種子
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