ようこそ!八友会のアルバムへ

さった峠からの富士山(今昔)

  大寒と言えども、“春遠からじ”を思わせる、土屋 實さんから真黄色に咲くロウバイの写真が
  配信されました。
  私からは少し前のことになりますが、1月12日、快晴の予報を見て急に思い立ち、広重の
  東海道53次の版画にある“薩捶(さった)峠”からの富士山を眺めに行き、写真を撮った
  のでご覧下さい。
 “薩捶(さった)峠”の版画は広重の東海道53次の17番油井(由比)で描かれています。
  東海道の中でも最大の難所でもあり、最も風景の良い場所と言われております。元の
  東海道は海に突き出た岸壁の下の海沿いにあり、旅人は波のひくのを待って大急ぎで
  通ったらしい。明暦元年9月、朝鮮通信使の来朝を期にこの薩捶峠が開かれたとのことです。
  峠から眺めると今は海辺を東名高速と隣り合わせて国道1号線が走っていて、時の流れに
  隔絶の感があります。
  広重が描いたと思われる場所から富士山を撮りました。また、広重の画をネットからひいて
  きたので比べて見て下さい。富士山の手前の山は多分、愛鷹山山系ではないかと思います。
  東海道線由比は港町で、桜エビで有名です。3月なら水揚げした生エビが食べられるよう
  ですが、この時期ですから駅前の食堂の桜エビ定食で我慢しました。  

2015年2月2日
撮 影:宮本 聰


-No1.現在のさった峠からの富士山

-No2.弘重が描いたさった峠からの富士山

トップページへ