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宮本 聰さんの今月の花とトッピクス

12 月 号
 

   早や12月も半ばを過ぎました。年を取るほど一年経つのを早く感じると言いますが、
   全くその通りです。庭木の剪定、窓ふき、散らかしたものの跡片付けなど、やらねば
   ならぬことを取り残して、年越しをしなければならないようです。
   嫌な寒波もやってきました。外出制限が緩和された途端に、コロナの8波もやって
   来ているようです。皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
   今月(12月)花だよりとして、冬に咲く椿の仲間3種を紹介いたします。
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【サザンカ(山茶花)】ツバキ科、常緑小高木
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  自然界では暖地の山地に自生し、元来は白花のようです。
  私のところには白花とピンク色の八重(写真)の山茶花がありますがいずれも改良
  されたサザンカではないかと思います。
  毎年、この時期、美しくにぎやかに咲いてくれます。話は飛躍しますが、昔の武士
  はツバキを嫌ったと言います。それは花期が終わると、花の姿のままポロリと落花
  するからです。戦いで「首をはねられること」を連想したようです。
  その点、サザンカは花びら一枚一枚バラバラになって散り落ちます。
  武士の庭ではサザンカが植えられたかも知れませんね。
 
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【カンツバキ(寒椿)】ツバキ科、常緑低木
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  一般にはサザンカの園芸品種とも言われているようですが、異説もあるようです。
  サザンカに比べ背丈が低く年数がたっても、せいぜい1.5〜2m程度でずんぐりして
  います。葉の表面は濃緑色で光沢があります。花は桃紅色の八重(写真)です。
  この色以外のカンツバキを見たことがないので、もしかしたら園芸種はないという
  根拠になっているのかも知れません。
  この花もサザンカ同様に多弁で花びらが一枚一枚バラバラに散り落ちます。
  武士には嫌われませんね。
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【ワビスケ(侘助)】ツバキ科、常緑高木
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  ツバキと茶ノ木の雑種とも言われています。花は一重で比較的小さく紅色でラッパ咲き
  の花が咲きますが実は出来ません。俳句にワビ、サビがあるという言葉がありますが、
  自然界に多く見られるヤブツバキのような賑やかさはなく、花も大きく開かない
  (ラッパ咲)ので、それでワビスケという名がついたのではないかと勝手に解釈して
  います。私の好きなツバキの一種です。
  写真の花は故三田哲男さんからかなり昔に頂いたものと憶えています。
  ただワビスケは花期が終わるとヤブツバキ同様に花全体がポロリと散り落ちるので武士
  には嫌われたかもしれません。
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