【マンリョウ（万両）】サクラソウ科　常緑小低木 　　　関東地方以西の暖地の林下に自生します。正月ごろには真っ赤な実を葉の下に沢山 　　　つけます。江戸時代の「草木図説」などの文献には”まんりやう“という名で登場し、 　　　縁起ものとして暮れの市などで売られたということです。 　　　わが家の庭にもミカンや、雑木の下のところどころに自生しています。7月ごろ枝先 　　　に白い小さな花をつけ、12月ごろには赤く実ります。熟した実はヒヨドリ（野鳥） 　　　の好物で糞と共に種蒔きをしているのです。翌年発芽し、2年ほどで実をつけます。 　　　木の寿命は3年程度で高さ50�p〜１ｍに成長し、いつの間にか消えて（枯死）います。 .

【センリョウ（千両）】センリョウ科　常緑小低木 　　　関東地方、紀伊半島、四国、九州の暖地の林下に自生するということです。 　　　マンリョウに比べ低温に敏感で、霜に会うと枯れてしまいます。6〜7月茎の先端に 　　　小さな白い花を塊状につけ、12月ごろには赤い実の集合果になります。 　　　やはりヒヨドリの好物で、一斉に熟すせいか、マンリョウより早くヒヨドリに喰わ 　　　れてしまいます。 　　　でも、庭や神奈川県の林地で自生しているのを見たことはありません。 .

【キチジョウソウ（吉祥草）】ユリ科　多年草 　　　吉祥は"キッチョウ“とも”キチジョウ”とも言います。 　　　したがって、吉祥は��目出度き兆し″とか��よい前兆“を意味します。したがって、 　　　この花が咲くと吉事があるという筋書きです。裏を返せば、キチジョウソウはめった 　　　に花を咲かせないということになります。 　　　ところが、（写真）のキチジョウソウは園芸種と思われ、生育旺盛で花を毎年つけ 　　　ます。実りは残念ながら見たことがありません。本種は何年か前に、家内が友人から 　　　もらった苗がルーツです。 　　　2022年花だよりとTopicsの「11月号のTopics」で取り上げた壁面緑化の植物の 　　　中に、このキチジョウソウが入っていましたが、寒さ、日照に強いところから 　　　壁面緑化に適した草本かもしれません。 .

【カネノナルキ（金のなる木）】別名：ベンケイソウ科、多肉植物 　　　南アフリカ原産で昭和初期、日本に渡来したとのことです。サボテンの仲間（多肉植物） 　　　で、強健で寒さにも強く、育てやすい観葉植物です。 　　　葉がコインに似ていることから、英名も「Dollar Plant」とか「マネーツリー」と言っ 　　　て、やはりお金にまつわる語句になっているようです。 　　　「富」「一獲千金」「幸福を招く」というような花言葉があり、新築祝いなどに用いられ 　　　るそうです。写真の花は、まだつぼみ状態ですが、あと数日で開花すると思います。 　　　開花したらMLメールで花の咲いた写真を添付報告したいと思っています。 　　　私がこの植物を入手したのは十数年前、御殿場線松田駅前の立ち飲みさせてくれる酒屋に 　　　森林ボランティア活動後、インストラクター仲間と立寄った際、この店の入り口に鉢植え 　　　されていたカネノナルキから枝のかけらをいただいて挿し木したものです。 　　　ただ、残念ながら上記のような花言葉に肖れたことはありません。 　　　 　　来年こそは友の会の皆様ともども、これらの草花の縁起に 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　肖れる年になるよう祈念したいものです。 .