花の開花は後れをかなり取り戻してきて、今朝(14日)ボタンが昨年より8日遅れで初花
が開花しました。今月(4月)の花だよりとして「オダマキ」をご紹介します。と、言って
もオダマキという花名はなく、「ミヤマオダマキ」「ヤマオダマキ」というように接頭語?
がついています。「オダマキ」の名称は花の後ろ側の突起(距:キョという)が苧環(糸巻)
に似ていることに由来すると言うことです。
【ミヤマオダマキ(深山苧環)】キンポウゲ科 多年草
日本中部の高山帯の岩間や傾斜地などに自生する。草丈は低く10〜15p程度、
花の色は通常、青紫色であるが白花もある。
【ヤマオダマキ(山苧環)】キンポウゲ科 多年草
日本各地の山地や丘に自生する。草丈はミヤマオダマキより大きく30〜50pになる。
花の色は淡紫色が多い。
わが庭に咲くオダマキは、ミヤマオダマキとヤマオダマキが自然交配したものです。
研究所に赴任したおり、長野の園芸店から入手したヤマオダマキと元農水協会長の
関口さんから頂いたミヤマオダマキの青花と白花がルーツです。
このヤマオダマキとミヤマオダマキ2種が自然交配して、庭土に種子を落として写真の
ような交配種の花が庭をにぎわしています。面白いのは花の色、花形、草丈がそれぞれ
ルーツの特徴を受け継いだ株が現れていることです。 (2022年4月14日)
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【花の色や花形、草丈がミヤマオダマキの特徴を受け継いだもの】
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【花の色や花形、草丈がヤマオダマキの特徴を受け継いだもの】
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【鉢植えのミヤマオダマキ白】庭に咲く交配種の一つのルーツ
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【語源となった苧環】(花の距がこのオダマキに似るというのが語源)
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