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宮本 聰さんの今月の花とトッピクス

6 月 2号

【協友アグリ友の会メーリングリスト会員の皆様へ】

   今日の横浜地方は小雨で梅雨冷えの終日となりそうです。
   まずは当会OBの北村二朗様ご逝去のこと、衷心よりご冥福をお祈りいたします。
   私は近くに住んでいるので、時たまご自宅の前を通ることがあり、昨年末だったと
   思いますが、元気そうなお姿をお見掛けした次第でありました。
   さて、「今月(6月)の花だよりNo2」として「ツキミソウとオオマツヨイグサ」を
   紹介します。両者の共通点は夜に花を咲かせるということです。マツヨイグサのこと
   を別名ツキミソウと思っている人が多いのですが、この原因は、かの有名な太宰治が
   私小説「富岳百景」の中で「富士には月見草が良く似合う」と、花の名前を間違えた
   のが原因になったようです。
   正しくは「富士には待宵草が良く似合う」とすべきだったのかもしれません。


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ツキミソウ(月見草):アカバナ科 多年草
  北米原産で江戸時代末期に渡来したと言われています。野生化していない原因は枯死
  しやすいとのことです。我が家のこの草花のルーツは故三田哲男さんから頂いたもの
  ですが、今では根部が畑の土の中で越年し繁茂して雑草化しています。薄暮(18時過ぎ)
  の時刻、一斉に真っ白な花びらを開き、翌朝、赤くしぼんでしまいます。

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オオマツヨイグサ:アカバナ科 2年草
  南米のチリが原産ですが、ヨーロッパで大型の花に品種改良され、明治初期渡来して
  野生化したと言われています。我が家のこの草花のルーツは、長野県の浅間高原近くに
  お住いの内堀 巌さんから頂いたものです。やはり夕刻にまっ黄色の花を開き翌朝明る
  くなるとしぼみます。そしていつに間にか種子を散布して、根生葉で越冬します。
  なお、マツヨイグサには花が小型のコマツヨイグサがあり、広く野生化しているので
  太宰治がイメージしたのはコマツヨイグサだったかも知れません。

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セスジスズメ蛾の幼虫(スズメガ科)
  セスジスズメの幼虫はサトイモやサツマイモの葉を食べる為、害虫として扱われている
  蛾の仲間で非常に成長スピードが早い事でも知られている昆虫です。(記:東川)

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オオマツヨイグサとツキミソウ(18時20分撮影)
  ツキミソウ、オオマツヨイグサは、ライバルの花の少ない夜に花を咲咲かせることに
  よって、夜活動して花粉を媒介してくれるスズメガなど谷峨の来訪を待っているのです。
  昨年、畑でみつけたスズメガの幼虫(セスジスズメガ?)の写真を撮ったので薄暮の畑に
  咲くツキミソウとオオマツヨイグサの全景写真に添付しました。どうぞご覧ください。

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