先日、末田さんより高梨良一さんの訃報のメールが配信されました。江戸っ子気質の
まじめな方で会社の発展に大いに貢献されました。衷心よりご冥福を祈念いたします。
さて、今月のTOPICSとして、家庭菜園のマイナー野菜三種を取り上げました。
狭い庭でも鉢植えでも、日陰でも、無肥料で栽培できるのでトライしてみてください。

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【アシタバ(明日葉):セリ科 多年草】
名前の由来は、若葉を摘んでも翌日(明日)には、元通りに若葉が展葉し
ているという意である。強靭で生命力旺盛な日本原産の草本植物である。
伊豆七島や南関東、東海の沿岸部に自生している。古くから不老長寿の
妙薬と言われてきたようである。
インターネットを調べると、栄養成分が極めて豊富で、二十数種類の各種
ビタミンやミネラルを含み、しかも成分量も豊富だということである。
わが家のアシタバは二十年数年前、故三田哲男さんから頂いたもので、夏
ミカンの木陰に植えているのであるが、いつの間にか花が咲き、実りまた、
いつの間にか新しいアシタバが育っていて、全く手のかからない食用植物
として重用している。
我が家の食べ方はもっぱら若葉のてんぷらである。私がアシタバを知った
のは昭和36年、会社の寮で同室の島田重善さん、隣部屋の北島健次さんと
伊豆大島に旅行した折、このアシタバに出会い、名前の由来も聞き覚えて
いた。この旺盛な生育力には植物ホルモンのジベレリンが関与しているの
ではと思っていて、一昨年、ジベレリン化学の権威、室伏東大名誉教授に
会った折、聞いてみたのであるが不明だった。
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【ミョウガ(茗荷):ショウガ科 多年草】
ミョウガは良く知られた宿根性多年草の植物である。食べられているのは、
花のつぼみの部分で、ご存知のように、薬味やてんぷら、梅酢漬けなどとして
珍味である。なお、食用として栽培されているのは、日本だけのようである。
写真をご覧ください。可食部のミョウガはつぼみの状態であるが、実際には
ちゃんと真っ白い花が咲くのである。ミョウガは日陰の庭でもプランターでも
栽培できるようなので、トライしてみてはいかがでしょうか。
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【ミョウガ(茗荷)の花】
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【アオジソ(青紫蘇):シソ科 一年生】
中国原産であるが、日本人なら誰でも好む特有の芳香がある。香りの成分、ぺリル
アルデヒドは防腐、防菌作用があり、スーパーなどで売られている魚の刺身に添えられ
ている。ぺリルアルデヒドは去痰作用、鎮咳作用があり、肺の疾患や風邪など感染症に
有効とのことである。庭の片隅や、鉢植えなどでの栽培をお薦めします。
わが家では、もっぱら生葉を刻んで、多少味付けしたご飯に混ぜて食べている。
香りが良いし、食欲増進にもなっている。
栽培に際しては、昆虫のショウリョウバッタもこの葉っぱが大好きのようで、いつの
間にか穴だらけになってしまうので留意が必要である。
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