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浅野勝司さんの今月の蝶とトッピクス

3 月 号

春 の 蝶

   日本には約270種の蝶が生息していますが、早春にだけ年1回しか発生しない蝶が
   10数種います。その中から3種を紹介します。


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【カタクリを吸密するギフチョウ】 新潟県魚沼市小出

  黄色と黒のだんだら模様に袖に赤をのぞかせた粋な姿は美しく、「春の女神」とか
  「早春の舞姫」とも呼ばれています。日本固有種で本州の低地〜低山地に広く分布
  していますが、里山環境の荒廃から減少しています。
  カタクリ、スミレ類、サクラ類などの様々な花に集まります。食草はカンアオイ類。
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【クモマツマキチョウ(雄)】 長野県大町市扇沢

  前翅の鮮やかオレンジ色が目立ち、日本で最も優雅な蝶と言われています。本州の中部
  山岳地帯に分布する高山蝶です。モンシロチョウよりやや小さく、その美しさは1度見か
  けたら忘れることはできません。
  長野県では天然記念物になっています。食草はハタザオ類。
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【ウスバシロチョウ】 神奈川県山北町大野山

  花嫁のベールを思わせるような清楚な姿、羽は半透明で、手で摘まんでも指に着くような
  鱗粉はありません。尾状突起が無く丸みを帯びた羽はシロチョウ類を思わせますがアゲハ
  チョウ仲間です。モンシロチョウより少し大きく、低山地の広葉樹林やそれに続く草地に
  見られます。食草はムラサキケマン。
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