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浅野勝司さんの今月の蝶とトッピクス

7 月 号

美しいタテハチョウ

   夏山は蝶の宝庫です。特にタテハチョウ類は高原や渓流沿いの林道に多く見られます。
   大きさはモンシロチョウよりやや大きめで、丈夫な翅を持ち、活発に飛び回り、草原、
   の花や山道の地面や石垣に美しい翅を開らいて止まり、吸密や吸汁をしています。
   日本には十数種類生息していますが、いずれも美しい色彩で優雅な紋様をしています。
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【クジャクチョウ】(長野県飯綱山)
   本州では山地に見られ、やや敏速に飛翔し、よく草花に集まり吸蜜しています。
   翅の地色は紅色で大きな目玉模様が特徴的です。亜種名はgeishaでその濃艶な斑紋
   から芸者を連想した外国人に名付けられたと言われています。
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【ヒオドシチョウ】(山梨県日川林道)
   低山地の落葉広葉樹に生息し、年一回発生で6月頃に現れますが見られるのは羽化直後
   の時期だけで、夏眠するのか夏秋にはほとんど見られません。
   休眠した成虫はそのまま越年し、翌春に現れます。斑紋は鮮やかな赤みを帯びた橙色で
   鎧などに使われる緋縅色に似ていることから名前が付けられました。
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【キベリタテハ】(長野県川上村)
   本州では1500〜2500mの山地帯に生息し、発生時期は遅く8月中旬以降に現れ、
   谷沿の山道などを悠然と飛んでいます。
   地色は黒藍色で外縁部に黄色の帯があり、名前の由来になっています。女性が黒紋付
   きを着込んだ姿が連想され、すっきりした容姿が多くの人に好まれています。
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